ジャニーズ事務所の創業者で前社長・ジャニー喜多川さんによる性加害問題を巡り、同事務所が設置した「再発防止特別チーム」が29日、ガバナンス上の問題の調査結果報告書と再発防止策の提言書を同事務所の公式サイトで公表した。
ジャニーさんによる性加害については「古くは1950年代に性加害を行って以降、ジャニーズ事務所においては1970年代前半から2010年代半ばまでの間、多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」と発表。
■現社長・藤島ジュリー景子は代表を退くべき
「ジュリー氏の代表取締役社長辞任と同族経営の弊害の防止ジャニーズ事務所が解体的出直しをするため、経営トップたる代表取締役社長を交代する必要があり、ジュリー氏は、代表取締役社長を辞任すべきと考える」と、ジャニーさんの姪で現社長・藤島ジュリー景子さんが代表を退くべきとの考えも示された。
さらに、「ジャニー氏以外にも、ジャニーズ事務所の社員による性加害があることが確認された」と「週刊文春」（文藝春秋）のインタビューで元マネージャーが自白したとおり、ジャニーさん以外も性加害に手を染めていたことも事実認定された。
しかし、複数の元ジャニーズJr.が告発した「なにわ男子」大西流星さんによる性加害疑惑については一切触れなかった。
また、ジャニーさんによる性加害については、徹底的な事実関係の確認と再発防止のために今後やるべきことが事細かに記されていたが、ジャニーさん以外による性加害については再発防止のための方策がほぼ示されていなかった。
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