21日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が巨人・原辰徳監督の組閣について「桑田巨人復帰は阿部けん制の“ハラ黒”人事術」とのタイトルで記事を掲載した。
かつてKKコンビとして甲子園を沸かし、その後は巨人のエースとして活躍した桑田真澄さんを一軍投手チーフコーチ補佐という肩書で招へいした原監督の真の狙いについて詳報されている。
『所詮は“やってますアピール”でしょ』
記事には、事実上の次期監督が確約されていた阿部慎之助二軍監督がやや天狗になっており、おまけに選手に罰走を科すなどの古い体質が色濃いため、次期監督の座は盤石ではないとけん制する意味があること、投手理論を中心に野球理論に造詣が深い桑田氏というカードを自身のコントロール下に置くことで、球団における存在感や影響力を増強する狙いがあるのではないかということなどが綴られているのだが……。
「現監督が自らのチーム内政治に勤しみ、同じセ・リーグのDeNAから梶谷選手と井納投手をFAで獲得するなど、相変わらず巨人は忙しいですね。
セ・リーグを楽に優勝した巨人が、日本シリーズで2年連続スイープ(1つも勝てずに4連敗)を喫し、セパのリーグ格差を指摘する声が大きくなりました。
そして、その最たる要因の一つとして『巨人の同一リーグの有力選手を引き抜くスタイル』を挙げる人はファンならず専門家の中にも多数現れました。
それにもかかわらず梶谷選手と井納投手を獲得してえびす顔。
あらためて『DH制導入』を訴えましたので、リーグの行く末にも配慮しているように見えなくもないですが『所詮は“やってますアピール”でしょ』と冷めた目で見ている人も多いですよ。
そして、今回の組閣の裏話ですからね」(スポーツ記者)
ソフトバンクの強さの秘訣を正確に見定めなければ、今年もまた無残な日本シリーズが待っているかもしれない。
いや、その前にリーグ3連覇も怪しくなってくるかも……。
(文/有村和巳)