TBSラジオが1日、ロックバンド・氣志團の綾小路翔さんがパーソナリティーを務める『俺達には土曜日しかない』の番組内で紹介した複数のリスナーメールについて、スタッフによる自作自演だったと判明したとして謝罪した。
「番組をお楽しみ頂いているリスナーの皆様、パーソナリティの綾小路翔さん、番組を支援いただいているスポンサー及び関係者の皆様の信頼を損ねる行為であったこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪したのだが……。
「1日には、『news23』(TBS系)が配慮と確認を著しく怠り、勇気ある告発に協力したJAの職員が退職に追い込まれていたという報道事故が『週刊現代』(講談社)の記事で明らかとなりました。
古くは1989年の『坂本弁護士一家殺害事件』で、ワイドショー番組『3時にあいましょう』のスタッフが、弁護士の坂本堤さんがオウム真理教を批判するインタビュー映像を放送前にオウム真理教幹部に見せたことにより、その9日後に坂本さん一家は惨殺されています。
ほかにも、2020年に歌手のMISIAさんの乗馬の様子を取材する際に、馬に刺激を与えてしまいMISIAさんが骨折する事故が発生。
同じく2020年には、三浦春馬さんの遺作ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』にて、三浦さんを冒涜するような不可解な演出が散見されるとして多くの疑問が投げかけられました。この件についてTBSは何もコメントせず無視しています。
それから、昨年11月にはタレントの松本伊代さんに、バラエティー番組『オオカミ少年』の収録で、落とし穴に落下させ、腰椎の圧迫骨折で全治3ヶ月の重傷を負わせるという事故もありました」(メディアコメンテーター)
今回のケース、自作自演をしたスタッフ個人の問題ではなく、そうした雰囲気や土壌がTBS内に脈々と根付いていることを徹底的に意識し、血眼になって改善しようとしなければ、今後も似たようなトラブルは起こり続けることだろう。
数十年に渡る不祥事の歴史から、相当に根が深いことは明らかだ。
(文/木暮雅人)