今年の『24時間テレビ』（8月26～27日）でメインパーソナリティを務めることが報じられた、人気ジャニーズアイドルグループ「なにわ男子」。
なにわ男子は、道枝駿佑さん、大橋和也さん、高橋恭平さん、大西流星さん、長尾謙杜さん、西畑大吾さん、藤原丈一郎さんの7人で構成。
ジャニーズ事務所の現社長・藤島ジュリー景子さんの肝入りグループで、数々の仕事を優遇されることで急速に人気と知名度を獲得してきた。
だが、なにわ男子は福祉や愛をテーマにする『24時間テレビ』には相応しくないのではないだろうか。
今、ジャニーズ事務所は、元ジャニーズJr.の岡本カウアンさんに、日本外国特派員協会での記者会見、さらには政治家女子48党の政見放送で、ジャニーズ事務所前社長である故・ジャニー喜多川さんの「性加害」を告発されたばかり。
そして、なにわ男子の大西流星さんは、先日の英BBCによるジャニーズの闇に関するドキュメンタリーにも出演した元ジャニーズJr.の吉岡廉さんから「（吉岡さん自身や、10代前半の後輩らに対し）繰り返し性加害をしていた」と、ガーシー元参議院議員の配信動画内で昨年末に暴露されてもいた。
吉岡さん1人だけの証言であれば信憑性に疑問が残るところだが、「暴露内容は事実。自分も被害に遭った。他の幼い被害者についても知っている」とSNSで証言する別の元ジャニーズJr.も現れた。
それにもかかわらず、大西さんやジャニーズ事務所からこの暴露についてのコメントは一切なし。
この暴露については、主要メディアは一切触れていない。ジャニーズの闇に幾度となく鋭く切り込んでいる「文春」（文藝春秋）でさえもどういうわけかスルーしているのだ。
臭い物に蓋をする、都合の悪いことにはダンマリ、そんな姿勢の組織や人物に福祉や愛を語られても、うすら寒いだけではないだろうか。
（文／福田優太郎）