エスコンフィールドを舞台にした最速開幕戦を3-1で制するなど、日本ハムとの開幕カードを2勝1敗と勝ち越して好スタートを切った楽天。
しかし、2カード目は西武に、3カード目はロッテに負け越し、10日現在は3勝5敗の5位と苦境に陥っている。
その原因は、パ・リーグワーストのチーム打率.184と、断トツで多い併殺打にあるだろう。
パ・リーグで2番目に併殺打が多いのはオリックスだが、その数は5個。
一方で、楽天はすでに11個もの併殺打を量産してしまっているのだ。昨年も、楽天はパ・リーグ最多の99併殺打を記録しているが、今のペースのままだと昨年のほぼ倍となる196個になってしまう。
11個の併殺打の内訳は、小深田大翔選手、島内宏明選手、辰巳涼介選手、田中和基選手、茂木栄五郎選手が各1個ずつ、マイケル・フランコ選手と山﨑剛選手が3個ずつとなっている。
スラッガータイプで右打者のフランコ選手が併殺打が多くなっているのはある程度仕方ないだろうが、俊足好打タイプの山崎選手が8試合消化時点で3個というのはかなり多い。
11日以降の試合では、楽天がいかに併殺打による逸機を減らせるかに注目していきたい。
(文/中牟田晃)