アイドルグループ「キンプリ」こと「King&Prince」の高橋海人さんと、アイドルグループ「SixTONES」の森本慎太郎さんがダブル主演するドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系、日曜22時30分~)。
同ドラマは、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭さんと、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太さんの半生を描いた物語。
そんな『だが、情熱はある』の第1話が9日放送され、世帯平均視聴率は4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人平均視聴率は2.8%だったことが10日分かった。
世帯・個人ともに同枠ドラマ史上最低の記録だった。
前クールの同枠ドラマ、安藤サクラさん主演、水川あさみさん、木南晴夏さん、夏帆さん、染谷将太さんらが共演、バカリズムさんが脚本の『ブラッシュアップライフ』は、全話平均での視聴率こそ6.6%と特に目立つものではなかった。
だが、オリコンが発表する「ドラマ満足度ランキング(100Pt満点)」では第2話以降、すべて96Pt以上のハイスコアを記録。最終話直前と最終話では2話連続で100Pt満点を記録するなど、5週連続の1位獲得で有終の美を飾っていた。
SNSトレンドやTVerでの評判も非常によく、「日本テレビ系の日曜ドラマは面白い」という印象を与えることに大きく貢献したことは疑う余地がない。
そんな中での『だが、情熱はある』のいきなりの低迷は、安藤さんやバカリズムさんらへの日本テレビの裏切りと言っても過言ではないだろう。
人気アイドル2人をダブル主演させておけば視聴率も満足度も確実に稼げる、ジャニーズへの忖度的にも一石二鳥くらいに短絡的に考えていたのかもしれないが、お笑い芸人を演じる役者は確かな実力のある俳優でなければ極めて難しい。
高橋さんと森本さんには、トップ芸人を演じるというミッションはあまりにも高いハードルすぎた。
第2話以降に、オードリー若林さんと南キャン山里亮太さんの影のある面白さを、突然、高橋さんと森本さんが表現できる可能性はかなり低く、ただただ日本テレビのバカ忖度が悔やまれる。
(文/福田優太郎)