5日のプロ野球はヤクルトが中日を、ソフトバンクがオリックスを、いずれも「5-0」のスコアで快勝し開幕から負けなしの5連勝を飾った。(4連勝で負けなしだった阪神は広島との試合が雨天中止)
セ・パでスタートダッシュを切った両チームの強さの秘密を成績から紐解いてみたい。
まずはソフトバンク。ここまでチーム打率が.296で、パ・リーグ2位のオリックス(.242)とも5分以上の差を付けている。
さらに特筆すべきはチーム長打率.438で12球団1位。恐るべき打力を誇っているのだ。
だが、それ以上に凄いのが守備力。5試合を終えて、12球団唯一の失策0。5試合中3試合を完封勝利しており、防御率も0.80ととてつもない数字になっている。
ソフトバンクは昨年、474個と12球団ワーストの与四球数を記録してしまったが、今年はここまでわずかに7個と年間で200個しか四球を与えないペースにまで改善していることも大きいだろう。
続いてヤクルト。ソフトバンクとは対照的に、ここまでチーム打率は.196で出塁率も.268と、決して打撃力は高くない。
しかし、盗塁は8と12球団1位の機動力を発揮してコツコツと得点を稼ぎ、ソフトバンク以上の与四球5、5試合中4試合を完封勝ちして防御率0.40と、驚異的な投手力がチームの快進撃を支えている。
果たして今後のペナントレースはどんな展開をみせていくのか、勝敗はもちろんのこと各球団の様々な成績に注目しつつ、その行方を楽しんでいきたい。
(文/潮崎達至)