30日、他の10球団に先駆けて日本ハム-楽天の1戦で2023シーズンのプロ野球が開幕。
日本ハムにとっては、エスコンフィールドHOKKAIDO(北広島市)に本拠地を移しての記念すべき開幕戦となった。
ゲームは楽天先発の田中将大投手が5回一死までパーフェクト投球を見せるなど、投打に楽天が日本ハムを圧倒。
スコアこそ3-1だったものの、楽天は浅村栄斗選手、島内宏明選手以外のスタメン7人に安打が出て本塁打2本を含む9安打。一方の日本ハムは、散発3安打と打線に迫力が感じられなかった。
特に、7番ライトで出場した万波中正選手は3打席連続三振、2打席目と3打席目は三球三振。9番センターで出場した五十幡亮汰選手も3打数無安打で、2打席目と3打席目は三球三振と脆さが目立った。
また、試合の勝ち負け以外でも問題が発生。
試合は21時30分頃に終了。混雑緩和のため時差退場を推奨し、エスコンフィールド内の飲食店やグッズショップを試合終了後も長時間営業するなどかなり対策をとっていたように見受けられた。
それでも最寄り駅である北広島駅は、改札前どころか駅ビルの手前500メートルほどまで電車待ちの長蛇の列ができ、球場から徒歩20分のはずの道程は実際には1時間以上要する状況に。
それでも、札幌方面の終電を当初予定の23時31分以降も24時10分まで数本増便することで、北広島駅での帰宅難民はほとんどなかったように見受けられた。
だが、札幌市営地下鉄のさっぽろ発の終電は、南北線と東豊線で最も遅いものでも24時18分。結果として札幌駅で帰宅難民となってしまうファンが多数発生してしまったのである。
エスコンフィールド開幕日に見つかったプレーそして運営における課題に、日本ハムはどう向き合っていくだろうか。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している