28日に生中継されたサッカー・キリンチャレンジ杯「日本-コロンビア」(19時20分キックオフ)の視聴率が世帯平均で14.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人平均で9.1%だったことが29日分かった。
エース・三苫薫選手はスタメン、ホープ・久保建英選手は途中出場と、人気の高い両選手が出場してのこの数字には物足りなさを感じざるを得ない。
22日の決勝戦まで沸きに沸いたWBC日本代表=侍ジャパンと、サッカー日本代表=侍ブルーはしばしば比較の対象とされるが、WBC本戦とキリン・チャレンジカップを比較するのは条件的に妥当とは言えないだろう。
キリン・チャレンジカップは、言わば強化試合のようなもの。では、WBCの強化試合と比較してみるとどうか。
今月3日に行われた、大谷翔平選手、ヌートバー選手、吉田正尚選手らメジャー組の外野手が出場していなかった中日との侍ジャパン強化試合の視聴率は、世帯平均で14.8%、個人平均で9.0%と、28日のキリン・チャレンジカップとほぼ同等の数字を記録。
6日に行われたメジャー組の外野手が初出場した阪神との侍ジャパン強化試合の視聴率は、世帯平均で20.2%、個人平均で12.9%を記録。
キリン・チャレンジカップは、あらためて大谷翔平選手の圧倒的人気を証明するとともに、侍ブルーの人気がまだまだ物足りないレベルにあることを示したと言えるのではないだろうか。
(文/樋口健太郎)