草彅剛さん主演、杉野遥亮さん、小野花梨さん、井川遥さんらが共演の連続ドラマ『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系、月曜22時~)最終話が27日放送された。
同話の視聴率は、世帯平均で8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人平均で4.8%だったことが28日分かった。
前週(20日)放送回では、世帯平均が7.6%、個人平均が4.2%だったため、世帯個人ともに視聴率急上昇で「有終の美」を飾ったと言えるだろう。
だが、『罠の戦争』は1話から順に世帯平均は9.3%、9.4%、8.3%、8.7%、8.3%、8.2%、8.3%、7.9%、7.9%、個人平均は5.5%、5.6%、4.8%、5.0%、4.9%、4.7%、4.8%、4.8%、4.6%という数字を残しており、世帯個人ともに最終話は平均的な数字を記録したに過ぎない。
その意味では「物足りない」という感想が出ても仕方ないだろう。
とは言え、いったん「闇落ち」した草彅さん演じる主人公・鷲津亨(わしづとおる)が、家族の想いに触れながら正義の道に舞い戻り、巨悪に対し敢然と立ち向かったラストは見応え抜群だった。
安藤サクラさん主演『ブラッシュアップライフ』と、非常にハイレベルな「ドラマ満足度」首位争いを最後まで繰り広げた『罠の戦争』は、物語のラストも続編への期待を持たせるものだった。
現時点では続編があるかも定かではないものの、シーズン2あるいは単発のSPドラマ、はたまた映画版で「物足りなさ」を大いに埋めてくれることに期待したい。
(文/桜田秀道)