「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 台中プール」の台湾とオランダによる1戦が11日、台中インターコンチネンタル野球場(台湾)で行われた。
7-2と台湾が5点をリードして迎えた4回裏、一死一塁、一塁ランナーはウー・ネンティン(呉念庭=西武ライオンズ)という場面。
ジリジラオ・ゴングァンが左翼線への二塁打を放ち、ウーは一気に本塁突入を試みた。
ここで、オランダが素晴らしい中継プレーを見せ、間一髪でウーはタッチアウト。しかし、スローVTRではオランダの捕手・トロンプが明らかに左足をウーの走路を妨害する形で動かしていた様子が見て取れた。
当然、台湾ベンチはチャレンジでのリプレー検証を要求。
ハッキリとコリジョンルールが適用される場面に見えたが、審判の判定は変わらずウーの本塁憤死という結果に。
判定に納得できない台湾ベンチは抗議したが、結局これも受け入れられず。
日本代表は第一回のWBC、アメリカとの試合において、犠牲フライによる得点が主審によって取り消されるという「世紀の大誤審」の憂き目に遭った。
当時と違い、チャレンジによるリプレー検証ができるルールに変更になっているが、審判の「疑惑の判定」はそれでもなお健在のようだ。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している