WBC日本代表、通称“侍ジャパン”が11日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」第3戦となるチェコ戦に臨んだ。
最速165キロのストレートと切れ味鋭いフォークボールなどで、昨年、最年少での完全試合を達成した佐々木朗希が先発。
対戦相手のチェコは国内にプロリーグはなく、今大会に臨んでいる選手も監督も本業を別に持つ、いわばオール二刀流。
日本代表が序盤から投打に圧倒するシーンを、大谷翔平、ヌートバーら代表選手たちも、試合を見守るファンたちも予想していただろう。
だが、1回表にチェコが二死から二塁打を打つと、次の打者の何でもない遊撃ゴロを、この日初スタメンとなった阪神の中野拓夢選手がまさかの悪送球であっさりと先制点を謙譲。
1回裏の日本代表の攻撃はヌートバー、近藤が連続三振に倒れ、大谷も二塁ゴロであっという間に三者凡退。
ひょっとすると、まさかの敗戦ということもあり得る。
そうなれば、日本、韓国、オーストラリアの3強と見られていた東京プールは、実は東京、オーストラリア、チェコの三つ巴だったということになり、12日のオーストラリア戦に勝たなければ、日本代表のよもやの1次ラウンド敗退という可能性が高まる。
果たして、侍ジャパンはこの窮地を脱することはできるだろうか。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している