12日、阪神競馬場で行われた京都記念(G2)。
昨年暮れの有馬記念(G1)で上位入選馬の中では唯一の57キロ(7着までの7頭中6頭が55キロ)の斤量で5着となり、このレースでは復活の勝利を期待され2番人気に推されたエフフォーリアは好位でレースを進めたものの、最終コーナーで失速しそのまま競走中止。
レース後、JRAはエフフォーリアがレース中に「心房細動」を発症していたことを発表した。
心房細動は、不整脈の一種で、人間の場合は要治療となる場合が多いが、競走馬の場合はレース中や調教中などに突如として発症し、特に治療を行なわなくても治癒することがほとんど。
だが、一昨年の有馬記念での勝利以降は、勝ち星はおろか馬券圏内からも遠ざかり続けているエフフォーリアについては、3歳時の皐月賞、天皇賞(秋)とG1競走3勝、日本ダービー(G1)でも僅差の2着という輝かしい実績に、「これ以上キズがつかないうちに引退して種牡馬入りしてほしい」という声も多くなっている。
果たして、今後、エフフォーリアはどんな道を歩むことになるのか注目が集まる。
(文/豊田武志)