今年も中日・立浪和義監督の「いじりたがり」「言いたがり」が止まらない。
「スポーツ報知」が4日、WBC日本代表にも中日から唯一選出され、シーズンでも新エースと呼ばれるほどの活躍を期待されている高橋宏斗投手について報じた。
記事によると、高橋投手は昨年12月から2ヶ月間に渡り、オリックスの山本由伸投手と自主トレを実施。山本投手の良いところを貪欲に盗もうとした結果だろう、ボールを使っての投球前にやり投げの要領で行うジャベリックスローを取り入れ、投球フォームも山本投手のフォームを参考にしたと思われる部分がいくつも見受けられるようになっていた。
これを春季キャンプが始まったばかりというタイミングにもかかわらず、立浪監督が「真似をしないように」というニュアンスで高橋投手に注意したという。
「野手出身の監督が、投手の調整方法にアレコレと注文をつけるのもどうかと思いますし。
何よりも、高橋投手が『これが自分に合う』と判断して2ヶ月かけて積み上げてきたものを、頭ごなしに注意することが理解に苦しみますね。
実戦練習をする段階まで見守り、以前よりも球質が落ちているなどのデメリットが見受けられたときに初めて、投手コーチから声をかけさせれば良いわけで、選手の自主性が育まれる機会を積極的に削いでいては、いつまで経っても強いチームは作れませんよ」(スポーツコメンテーター)
中日は、今年も最下位争いへと突き進んでいってしまうのかもしれない。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している