広瀬すずさんが主演、人気ジャニーズアイドルグループ「キンプリ」こと「King&Prince」の永瀬廉さんが相手役を務める火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)が17日より放送開始。
脚本は『ロングバケーション』(フジテレビ系)、『ビューティフルライフ』(TBS系)、『オレンジデイズ』(TBS系)など、数多の超人気恋愛ドラマを手掛けてきた北川悦吏子さん。
世界に誇る美しさを備えた広瀬さん、長瀬さん、そこへ北川さんの脚本が加わることで、「世界一美しいラブストーリー」というキャッチフレーズの『夕暮れに、手をつなぐ』がどれだけのものになるのかと期待されていたが、第1話の感想からは全く逆の期待を裏切る結果が出てしまっているようだ。
「目立つのが、時代性および地域性に対するものを中心に、脚本・北川悦吏子先生のセンスのなさを訴えるものですね。
広瀬すずさん演じる主人公・浅葱空豆は、九州の田舎から出てきたイモっぽい女の子という設定ですが『方言がおかしい』との指摘が出ています。ただ、同じ田舎出身の矢野翔太を演じる櫻井海人さんの方言に対しては『海人くんの九州弁は結構ネイティブな印象』という声もあり、この点に関しては広瀬さんの音感が鈍いということが原因かもしれません。
ただ、『いまどき、田舎出身でもコテコテの方言を東京に出てきて使うのは関西人くらいで、他地域の人はとりあえず標準語っぽい言葉を、田舎なまりが少し入ったようなイントネーションで話す人がほとんど。一生懸命聞いていなければ、本当の標準語との違いはほとんど変わらないレベルでしょ』といった、北川先生がチョイスした方言に対するツッコミは多いです。
また、空豆はホテルで生まれて初めて『カードキーを見た』という反応をするんですが、使ったことはなくても、テレビやネットでカードキーを見たことは田舎出身の人でもたいていある、ということで『田舎をバカにするな』という指摘が出ています。
それから、『自然の多い田舎で育ったからか、噴水でびしょ濡れになっても全く気にしない、というキャラクターを打ち出しておきながら、片方の靴を失くしたあと、残っている方の靴の上に裸足の足を乗せて突っ立ったまま。ゴミが落ちてたり、ボコボコな路面なら分かるけど、ホテルのロビーでそのあたりの段差や椅子に腰掛けもせずに片足立ちし続けるってのは、どう考えても設定が破綻してる』『たいていのことは恥ずかしいと思わずに、良く言えば豪快、悪く言えばガサツな空豆が、靴を失くしたあとホテルの簡易スリッパでロビーにいることを異常なほど恥ずかしがっているのは整合性が取れてない』『空豆が長時間サウナに入り続けているところを、慣れた様子の女性が“外に出たり、水風呂に入らなくて大丈夫ですか?”と心配して声をかける。これに空豆は“人生初のサウナ”と答えて、のぼせそうになっている様子を見せる。それなのに女性は、さらに“それなら、いったん出ましょう”とは言わずに、朦朧とした様子の空豆がしゃべるのをそのまま聞くという描写があった。あれは変でしょ』などなど、多くの疑問点が噴出している状況です」(ドラマ批評家)
北川さんはこのところ、出す脚本がもれなく“雑”な仕上がりとなっているようで、オワコンとの声が年々増えてきている。
そろそろ、進退を考えるか、そうでなければ徹底的に下調べをしたり、書いた脚本の整合性を広い世代にチェックしてもらったりといった、作業の見直しを念入りに行うべきではないだろうか。
(文/桜田秀道)