元警察官で格闘家の関根シュレック秀樹さんが8日、自身のツイッターを更新。格闘家の那須川天心さんの対応を真正面から全否定した。
関根さんはツイッターで「犯罪とは犯意を持って行為したものでミスとは明らかに違う。犯意がないものは基本的に犯罪にならない。仲間として被疑者に寄り添うのも大事だが、先ずは被害者感情に寄り添うべきだろう。今まさに被害者が傷つき苦しんでいる最中に罪を償い終わってもいない加害者に寄り添うのは立場上どうなのと思う」と投稿。
格闘家の“ぱんちゃん璃奈”こと岡本璃奈容疑者が5日、那須川さんと武尊さんの限定サイン入りポスターを偽造して、インターネットオークションで落札者から約10万円をだまし取ったとして兵庫県警垂水署に逮捕されたことに関連し、那須川さんは「ここぞとばかりにみんな文句言って叩いて、それは違うと思うけれどね。あいつヤベェとかじゃなくて、助けてあげないと。一生復帰できないとなると今の日本の風潮と一緒だから。いいものが生まれないですね」とぱんちゃん璃奈さんを擁護する姿勢を7日のインスタライブで示していた。
那須川さんは被害者に対しても「ダメなことはダメだけれど、ずっとダメって言っていても始まらなくない? 例えば被害に遭った人に取り下げてもらう方法を考えるとか。俺は別に、僕のサインでよければその人に書いてどうにかならないかっていうのをやりたいなって思うけれどね。それでよければね。生きづらい世界にしちゃダメですよね」と呼び掛けていた。
「那須川天心さんのぱんちゃん璃奈さんに対する擁護を受け、ファンなどからは『さすが天心、いいこと言う』『那須川天心は大人だな』など称賛する声が多くなっていました。
ですが、個人的には『捕まった直後に早速擁護するのはおかしい』『人格否定までされる必要はないけど、罪は罪として責められるべき』と考えていましたので、那須川さん自身や同調する人たちには空恐ろしさを感じていました。
関根シュレック秀樹さんが至極、真っ当なことを仰ってくれたので本当に良かったなと思っていますよ」(メディアコメンテーター)
贖罪はおろか謝罪すら済んでいない段階で、ぱんちゃん璃奈さんを許そうとしていた那須川さんの発言。さらには、自身がサインを提供することで犯罪がなかったことにすらしようとしていた那須川さんの考え方は、多くの人に違和感をもって受け止められていたようだ。
(文/恵和恵)