一昨年7月に急逝した三浦春馬さんにとって、最後の主演映画となった『天外者』(配給:ギグリーボックス、監督:田中光敏さん)。
『天外者』は一昨年12月11日の封切りながら、今なおロングラン上映が続いている。
これだけでも奇跡的な偉業なのだが、今年の12月11日には全国200館以上の劇場で「公開2周年特別上映」が行われることが、今月17日に発表された。
だが、「公開2周年特別上映」を報じた大手メディアはただの1つもない。
その一方で、20日に大千秋楽を迎えた城田優さんと小池徹平さんのダブル主演によるミュージカル『キンキーブーツ』再々演では、初演・再演で三浦さんが務めてきたローラ役を担った城田さんや、主要キャストのソニンさんがSNSを通じて三浦さんへの想いを語ったことを複数メディアが報じた。
また、26日に開催された岸谷五朗さんと寺脇康文さんによるチャリティーコンサート『Act Against Anything VOL.2“THE VARIETY 28”』で岸谷さんが「『Act Against Anything』は愛すべき後輩三浦春馬と共に考えていたチャリティでもあります。彼の志を胸に皆で頑張らせていただきます」とコメントしたことがいくつものメディアに報じられた。
「亡くなった三浦春馬さんご自身の今も続く活躍については全く触れないのに、過去に三浦さんが関わっていたイベントでは三浦さんの名前を持ち出してアクセス数稼ぎをする。
これは、明らかに三浦さんに対するメディアの冒涜と言えるのではないでしょうか」(メディアコメンテーター)
大手メディアが冒涜ともとれるような姿勢を『天外者』に対して取り続けている……。
(文/窪田翔吾)