徳光和夫さんと田中律子さんがレギュラー出演する『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)。
23日放送は、お笑いトリオ・森三中の大島美幸さんをゲストに迎えて蒲田~多摩川~目黒の旧目蒲線沿いで秋の景色や味覚を満喫するという内容。
多摩川では「鮎やき」が名物の老舗和菓子店「大黒堂」に立ち寄ると、店内には巨人の終身名誉監督を務める長嶋茂雄さんのサインや、監督として優勝した際の胴上げシーンの写真が飾られていた。
ここで徳光さんは長嶋さんが「胴上げされるときはVの字で」というこだわりを持っていた、「そのために腹筋をみっちりやっていた」という逸話を披露。
確かに、飾られていた胴上げ写真の中の長嶋さんは見事なまでのV字になっていた。
そのまま話を終えれば何の問題もなかったのだが、徳光さんは「野村克也監督は大監督ですけど、胴上げは真っ平だった」と、まさかの余計な発言。
そもそも、胴上げはV字でされるのが美しいとかかっこいいとかという話は聞いたことがない。
長嶋さんが独自のこだわりを持って体を鍛えていたことは素晴らしいことだが、それを美化したいがために野村監督を貶す必要性がどこにあったのだろうか。
そして、そのシーンを編集せずにそのまま放送するテレビ朝日のセンスもいかがなものだろうか。
(文/潮崎達至)