12月4日に『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018年12月公開、配給:松竹)が『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系、21時~)にて地上波初放送される。
主演は、今年の大晦日に『紅白歌合戦』(NHK)の白組司会を担当する俳優の大泉洋さん。メインキャストとして、三浦春馬さんや高畑充希さんらが名を連ねる作品だ。
三浦さんについては、今年7月18日の急逝から4ヶ月以上が経過したものの、様々なメディアで活躍している最中の唐突な死、しかも自死と見られていることから、今もなお多くのファンが動揺と悲しみを感じている。
この作品で共演している高畑充希さんも、大きな衝撃と悲しみを感じ、7月19日には自身のインスタグラムに「私の時間は昨日から止まってしまっていて一歩も前に進めていません。でも、世界はいつも通り前に進んでいて、私は今から新しい映画のクランクインです。でも私自身は全然前に進めていません」「思い出せる思い出がどれも鮮明過ぎて、もう、よく分かりません」「今は時間薬を信じたいと思います」と素直な心境を綴っていた。
それから4ヶ月余り、12月11日から上映される大泉さんの主演映画「新解釈・三國志」(配給:東宝)、そして三浦さんの主演映画「天外者」(配給:ギグリーボックス)の公開を翌週に控え、両映画の番宣も兼ねて『こんな夜更けにバナナかよ~』が地上波で放送されるのだろうが……。
三浦さんの逝去後に放送されたドラマや公開された映画と同じく、「見たい」という人も「まだ辛くて見られない」という人も両方いるだろう。
それぞれがそれぞれの感覚で、三浦さんを悼みつつ、作品を視聴するかどうかも決めていくのが良いのではないだろうか。
去来する様々な思いから、あらためて三浦さんの存在の大きさを感じる。
(文/窪田翔吾)