9日、序二段で佐渡ケ嶽部屋に所属する琴貫鐵がツイッターで引退を報告した件が、大きな話題となっている。
「コロナの中、両国まで行き相撲を取るのはさすがに怖いので、休場したいと佐渡ケ嶽親方に伝え協会に連絡してもらった結果、協会からコロナが怖いで休場は無理だと言われたらしく、出るか辞めるかの選択肢しか無く、自分の体が大事なのでコロナに怯えながら我慢して相撲を取ると言う選択肢は選べず引退を決意しました」とのツイート。
『ザ・旧態依然』
これを受け、日本相撲協会の芝田山広報部長は「組織の中にはそういう人もいる。会社にもコロナが怖いから出社したくないと言う人もいるだろう」と理解を示すのかと思いきや「それをみんなが言っていたら仕事にならない。対応ができないなら本人が出処進退を考えるしかないということ」と切り捨てた。
「一般の会社を例えに出してますが、そもそもノーマスクで体を密着させるような場面が一般の会社ではありえないですからね。
それに、コロナが怖いという社員の意見があれば、リモートワークであったり時差出勤などの対策を講じたりするのが会社側のやるべきことでしょう。
合理的な対策を取らずに、精神論で突き返すなんていう、『ザ・旧態依然』ということを平気で口にする人が広報部長をしている組織って何なんでしょうか……」（スポーツ記者）
相撲協会は、またしても自らブラック企業然としていることをアピールしてしまったようだ。
（文／有村和巳）