29日、「ぴあ」が10月1日に開幕するミュージカル『キンキーブーツ』再々演にて小池徹平さんとともにダブル主演の一翼を担う城田優さんへのインタビュー記事を掲載した。
城田さんが今回務める主人公は“ローラ”という名のドラァグクイーンで、2016年の初演、2019年の再演で三浦春馬さんが極めて高い評価を受けてきた役である。
インタビューで城田さんは2019年の再演を観劇した際に「素晴らしかった!」と交流のあった三浦さんに直接伝え、二人で食事をしながら『キンキーブーツ』についてたくさん話をしたことを明かしている。
そして、「そんな自分だからこそローラ役に立候補することを三浦さんがきっと喜んでくれるだとう」と考え行動に移したとも語っている。
また、ローラを演じるにあたっての準備について「ブーツを履いて動く練習は去年から始めているし、ボイストレーニングもやっています。作品に入る前からこんなふうに準備するのは、僕にとっては初めてのこと」「根本的に自分の発声をちゃんと見たことがなかった」と並々ならぬ熱意をもって臨んでいるとしている。
「『キンキーブーツ』にこれまでには持たなかったほどの情熱を持ち込んでいることは決して悪いことではないでしょう。いや、きっといいことだと思います。
ただ、それをアピールする中で『こんなふうに準備するのは初めて』と明かすのはいかがなものでしょうか。
裏を返せば、これまで演じてきたドラマや映画、ミュージカルでのキャラクターについてはそこまでの思い入れがなかったので大した準備をしてこなかったということになってしまわないかと思うんですよ。
正直に生きることは素晴らしいことですが、正直すぎるがゆえに過去の作品やその関係者、さらには過去の自分さえも侮辱してしまっては…と個人的に感じましたね。
こんなに堂々と自慢気に驕っていた自身を語る人も珍しいなとも思いましたし、ある意味稀有で立派な存在と言えるかもしれません(笑)」(メディアコメンテーター)
三浦さんはいかなる役にも準備を怠らず、自身の生命を削るほどの心血を注いでいたと多くの関係者が語っている。
あらためて、城田さんと三浦さんの大きな違いが明確となったインタビューだったと言えるかもしれない。
(文/窪田翔吾)