坂口健太郎さんと杏さんのダブル主演による月9ドラマ『競争の番人』(フジテレビ系)。
15日放送の第6話は世帯平均視聴率8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、前話の第5話から0.1ポイントの微増。
第1話の11.8%以外はいずれも1ケタと月9としては苦戦しているものの、3~5%といったかなり厳しい視聴率を記録するドラマがいくつもある今クールにおいては、良好な視聴率を維持しているとも言えるかもしれない。
だが、実は『競争の番人』は今クールのドラマの中でも有数の不人気ドラマなのである。
と言うのも、19日に「オリコン」が発表した「ドラマ満足度ランキング(8月2~8日放送分が対象、100Pt満点)」において、中村倫也さんと有村架純さんのダブル主演『石子と羽男 -そんなコトで訴えます?-』(TBS系)が93Ptで1位、林遣都さんと仲野太賀さんのダブル主演『初恋の悪魔』(日本テレビ系)が86Ptで2位、波瑠さん主演で間宮祥太朗さんが相手役『魔法のリノベ』(カンテレ・フジテレビ系)が84Ptで3位となったほか、綾野剛さん主演で芳根京子さんがヒロイン役『オールドルーキー』(TBS系)、竹内涼真さん主演で新木優子さんと平手友梨奈さんがダブルヒロイン役『六本木クラス』(テレビ朝日系)、永野芽郁さん主演で西島秀俊さんと杉野遥亮さんが相手役『ユニコーンに乗って』(TBS系)といった21時or22時枠のドラマの多くがしっかりと10位以内にランクインしている中、『競争の番人』は玉森裕太さん主演『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)や与田祐希さん主演『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』(テレビ東京系)といったゴールデンプライム帯ではないドラマにまで惨敗する形でトップ10を逃してしまっているのだ。
王道のドラマ枠として認知されている月9ということで視聴率こそどうにか最低限のスコアをマークできているが、視聴者の満足度という指標で見る限り、『競争の番人』はこれまでのところ完全に今クールの他ドラマとの競争に敗北している。
『競争の番人』はこのまま不人気ドラマで終わってしまうのか、それともここから巻き返しがあるのか、22日以降の放送回に注目したい。
(文/森八郎)