31日に第5話放送を迎える、綾野剛さん主演の日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)が苦しんでいる。
第4話までの同ドラマの世帯平均視聴率は、11.2%、11.2%、10.8%、10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。いずれも2ケタを記録しており、一般的には「高視聴率」と呼ばれるものなのだが。
日曜劇場と言えば、老若男女問わず幅広い視聴者層を獲得しやすい日曜夜9時の放送。これまでもお化け級の超高視聴率ドラマをいくつも生み出してきたドル箱枠。
この枠にあって、10%前後の視聴率はすなわち“負け”を意味すると言っても過言ではないのだ。
「視聴率が日曜劇場にしては低迷している要因として、主演の綾野剛さんに関し、暴露系YouTuberのガーシーこと東谷義和さんが『未成年飲酒・淫行、暴力、薬物』と数々の疑惑を暴露したことは確実に挙げられますよね。
また、違った角度から不快感や不信感が出ていることも少なからず数字に影響しているようでして…。
『オールドルーキー』のキャストが、綾野さんも含めてやたらと一昨年7月に急逝し先日三回忌を迎えた三浦春馬さんを想起させる方ばかり。綾野さんは映画『奈緒子』で、芳根京子さんはドラマ『ラスト・シンデレラ』と『TWO WEEKS』(いずれもフジテレビ系)で、榮倉奈々さんは映画『東京公園』で、稲垣来泉さんはドラマ『TWO WEEKS』で、生田絵梨花さんはミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド』でそれぞれ三浦さんと共演していました。
それでいて、『オールドルーキー』の演出には三浦さんの遺作ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり(通称:カネ恋)』(TBS系)の演出を務めた木村ひさしさんが名を連ね、第4話で演出を担当していましたし、第5話でも演出を担当するようです。
『カネ恋』では、放送開始直前に急逝した三浦さんを侮辱するかのような不可解な演出が散見されたほか、三浦さんの急逝当日に木村さんが『やり切った時の気持ちを知ればクセになるから』と不謹慎なコメントの色紙をインスタグラムに投稿していたことも物議を呼びましたから、どうしても三浦さんのファンの中には『オールドルーキーなんか見たくない』と考える人が一定数いるみたいです」(メディアコメンテーター)
木村ひさしさんが演出を務める31日放送の第5話で1ケタ視聴率を記録するようであれば、『オールドルーキー』は早期打ち切りが現実のものとなる可能性もありそうだ。
(文/中野慎二郎)
~ライター略歴~
東京都中野区出身
演劇&音楽を愛しアーティスト活動を20年に渡り行うも鳴かず飛ばず
2017年より自身の経験と人脈ををもとにフリーライターとして活動