スシローとヤシロー。響きの似た2ワードがネットで「悪質」の代名詞となっている。
スシローは、実際には対象のすしの在庫がないもかかわらず、対象のすしを継続販売しているかのように宣伝していたとして、消費者庁から「おとり広告」を行った景品表示法違反で措置命令を受けたばかりにもかかわらず、13日からスタートする「生ビール何杯飲んでも半額キャンペーン」の店内POPを開始数日前から数十店舗で掲示していたことが判明。運営する“あきんどスシロー”が大々的に謝罪する事態に。
その後、13日から無事にキャンペーンがスタートし人気を博していたようなのだが、今度は「半額キャンペーンをあてにして入店したところ、注文用のタッチパネルで生ビールが“品切れ”表示になっていた」との被害報告がネットでいくつも見られることに。
ビールを提供する飲食店において、ビールが品切れとなることなど極めて稀。しかも、半額キャンペーンにより通常時よりも多くの注文が入ることは当然予想できることであり、それに備えて在庫を多数備えておくのがスジというものだろう。
ヤシローについては、『ひるおび!』(TBS系)に出演する八代英輝弁護士のことである。
八代さんは、「共産党はまだ暴力的な革命を党の要綱として廃止していない」と昨年9月の同番組内でデマ発言。批判を浴びると、撤回するどころか数日後に一応の謝罪はしつつも「閣議決定された政府見解に基づいたもの」と自身を正当化するコメントをし、降板を要求する声が多方面から上がった。
その後、あらためて番組内で謝罪・訂正をしたことで批判は次第に収まっていた。
しかし、今月19日に再び八代さんは安倍晋三元総理を銃撃し死に至らしめた山上徹也容疑者について「この容疑者っていうのは社会的義憤っていうよりは、ずっと母親を統一教会にとられたことを恨み、妬み、そして何とか母親を取り返したかった」と分析し「母離れできてない人格。マザコン」と断定。「非常に幼稚なんだな、精神構造が」と精神科の知識でもあるかのごとく言いたい放題。世間からは多くの批判の声が聞こえてきている。
短期間に繰り返し“ヤラカシ”をしているスシローとヤシローには、今一度、己の身の振り方や立場というものをよく考えてもらいたいものである。
(文/木暮雅人)