安倍晋三さん「銃殺」山上徹也はテロ否定…「統一教会への恨み」と「元海上自衛隊」強調報道の違和感 | The Audience
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安倍晋三さん「銃殺」山上徹也はテロ否定…「統一教会への恨み」と「元海上自衛隊」強調報道の違和感

安倍晋三さん「銃殺」山上徹也はテロ否定…「統一教会への恨み」と「元海上自衛隊」強調報道の違和感
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 8日午前に奈良市内で安倍晋三元首相を銃撃、殺人未遂容疑で現行犯逮捕され、その後「殺人」へと容疑が変更された無職の山上徹也容疑者。

 テレビや新聞、スポーツ紙、週刊誌などの大手メディアはこぞって山上容疑者が「元海上自衛隊員」であること、奈良県警の取り調べに対し「母親が統一教会(現在の正式名称は世界平和統一家庭連合)の信者で、多額の寄付をして破産し、絶対成敗しないといけないと恨んでいた。安倍氏が団体とつながりがあると思って狙った」などと語っていることを強調して報じているが……。
 
 「メディアの報道する方向性は、きれいに揃って『あくまでも個人的恨みにもとづく犯行であり、テロ的な要素はない』というもので『安倍元首相や自民党は悲劇のヒーロー』と印象付けるものが多いように見受けられます。
 
 人命が奪われた悲惨な事件であり、多くの人が心を痛め、悲しみと怒りに暮れているのは間違いありませんし、私自身も途方もない喪失感や虚無感に苛まれています。
 
 ですが、安倍晋三さんの急逝当日さらには翌日、参院選の選挙活動最後の2日間に、自民党をテレビ各局が総力を挙げて支援するような報道を『日本一の要人急逝』という大義名分をもとに行っていたようにも見えるのではないかという声は一定数ありますし、その影響力の大きさを考えればもっと慎重になって然るべきところを殊更に報じ続けていたメディアの姿勢には違和感を覚えるところでもあります。
 
 事件発生からほどなくして、山上容疑者のものではないかと見られる『本日金曜日、某所でまあまあ大きな出来事が起きる そのことが、特定の党にとって大きな追い風となる 追い風は弱まることなく投開票日に突入する』という投稿が、大手ネット掲示板“5ch”に事件発生の4時間ほど前に書き込まれていたとネットで話題になりました。
 
 これが山上容疑者によるものだったのか判然としていませんが、もしそうなのであれば、事件によって追い風を得るのは間違いなく自民党ということになりますので、『統一教会への恨み』が主たる犯行理由としている現在の報道を額面通りに受け取るのはいかがなものかということになりますよね」(メディアコメンテーター)
 
 山上容疑者の凶行は、間違いなく今夜8時に開票される参院選の行方に多大な影響を及ぼしているだろう。
 
 果たして、その結果は山上容疑者の狙っているものとなるだろうか。
 
(文/川村隆二)