8日、遊説先の奈良市内で凶弾に倒れ帰らぬ人となった元内閣総理大臣の安倍晋三さん。
多くの人が、日本国内で超がつく有名人が銃によって命を奪われるという衝撃的な出来事に対し、呆然とし怒りと悲しみに暮れている状況である。
そんな中、活動家の仁藤夢乃さんは違った角度から今回の事件に対して持論を語った。
8日深夜に仁藤さんはツイッターで「暴力を許さず抵抗する活動を私も続けているが、今回のような事件が起こりうる社会を作ってきたのはまさに安倍政治であって、自民党政権ではないか」「敵を作り、排他主義で、都合の悪いことは隠して口封じをし、それを苦にして自死した人がいても自身の暴力性に向き合わなかったことはなくならない」「人を追いやり、たくさんの人を死にまで追い詰める政治を続けてきた責任は変わらない。『誰の命も等しく大切』と多くの人が言う今、人の命の重さは等しくないんだなと感じさせられてしまう」などと発言している。
「今回の仁藤さんの発言は、『政治家として失望を与えた人は命を奪われてもやむなし。安倍さんは殺されても仕方ないと言ってるようにしか聞こえなくて気持ち悪い』『自身と考えが違うからと言って命や人権を無視するのはどうか』『テロ行為を肯定しているように見える』『この発言は完全にアウト』といった具合に、多くの批判を集めていますね。
どういう考えであれ、暴力は絶対に許されない事です。
仁藤さんも『暴力を許さず』と断ってはいますが、その後に続けた言葉を聞く限り、今回の暴力行為を容認しているように感じられますから、こうした批判が集まるのも致し方ないところかと」(メディアコメンテーター)
考えが対立する相手であれども、亡くなった当日に文句を言うのは活動家としていかがなものだろうか。
(文/永野正道)