綾野剛さん主演で芳根京子さんがバディを組む新日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)第2話が3日夜放送された。
第1話に続いて世帯平均視聴率は11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが4日分かった。
昨今の高視聴率ボーダーとみなされている10.0%は超えているため“他の枠であれば”十分な数字と言えるのだが……。
かつてのような超高視聴率が出にくくなった現代のドラマ事情においても「日曜劇場は別格」であり、2020年1月期からの足掛け3年の期間で見てみても、第1話の11.2%という数字は竹内涼真さん主演『テセウスの船』がマークした11.1%に次ぐワースト2位。
第2話の11.2%は『テセウスの船』と同率のワースト1位なのだ。
この『オールドルーキー』低迷の要因について、ドラマ批評家はこのような見解を示している。
「主演の綾野剛さんについて、元実業家で今やダークヒーローとして芸能界や政財界の世直し的暴露をしている東谷義和さんが『未成年飲酒や未成年淫行、それからかなり激しい暴力行為』などを暴露しており、『これから証拠を添えて詳しく違法薬物についても爆弾を落とす』と予告していることが影響しているのは確かでしょうね。
違った視点で考えると、“ミステリー”あるいは“巨悪と戦う”というテーマで多くの日曜劇場が成功してきたのに対し、『オールドルーキー』は1話完結型の主人公の成長物語。この枠の王道パターンとは異なる作りのドラマとなっていることも、より多くの視聴者をリアルタイムで獲得するまでには至らない大きな要素となっているように思いますよ」
綾野さんにまつわる数々のスキャンダルが暴露されたことで、一時はお蔵入りさえも危ぶまれた『オールドルーキー』。
どうにか放送開始には漕ぎ着けたが、打ち切りの懸念はまだしばらくついて回りそうだ。
(文/高柳拓郎)