大手芸能事務所アミューズの株主総会が、本社がある山梨県と東京都内の2拠点で26日に行われた。
昨年に続き株主より「三浦春馬さんの死の真相」についての質問があり、特に陰謀論や誹謗中傷の温床となっている「“約束の時間”含む急逝当日および前日の時系列」を詳らかにしてほしいとの意見が飛んだ。
これに対し、アミューズ側は「2020年9月4日に開示した情報、昨年の株主総会で皆様にお伝えした内容がすべて。これはご親族の方々とお話をし、寄り添いながら開示したもの。春馬くんについては色々な陰謀論や誹謗中傷などがあり、ご親族が心を痛めております。私たちもご親族と同じ思いで過ごしてきました」と、これまでに開示した以上の情報開示はない旨をあらためて主張した。
「三浦春馬さんの急逝は一昨年7月18日の14時10分と明らかにされています。
ですが、これ以外の、死亡当日に三浦さんは何時に現場入りする予定だったのか、マネージャーが迎えに行く約束をしていた時刻は何時だったのか、三浦さんが自宅で倒れているのを発見したのは、その後救急搬送をしたのは、病院に到着したのは何時なのか、あるいは遅くまで撮影に臨んでいたとも報じられた死亡前日の三浦さんが現場を離れた時刻を含めたスケジュール詳細はどうなっていたのかなどは、1つも具体的に明かされていません。
この頑ななまでに時系列を明かさない姿勢こそが、要らぬ陰謀論や誹謗中傷を生み出している最たる要因なんですから、アミューズが『なぜ陰謀論や誹謗中傷がなくならないんだ…』と嘆いているのはおかしな話だと指摘されています。
一方で『陰謀論や誹謗中傷を早くなくしたい』としながら、もう一方で『陰謀論や誹謗中傷のきっかけとなっている事象を取り除く努力をしない』という姿勢を取っているのは大いなる矛盾ではないかというワケです」（メディアコメンテーター）
間もなく、三浦さんは三回忌を迎える。
三浦さんの遺志や親族の想いに寄り添うというのであれば、アミューズはなおさら時系列を明らかにすることが必要なのではないだろうか。
そもそも、時系列を明らかにすることに一体何のハードルがあると言うのか……。
（文／窪田翔吾）