兵庫県尼崎市が6月23日、全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリを紛失した件について緊急会見を行った。
市の委託業者が事務作業の終了後も、本来消去すべきデータをUSBメモリに残したままにし、USBメモリを持ち出した関係者はメモリをカバンに入れたまま飲食店で酒を飲んだ後、路上で寝込んでしまい、その過程で紛失したという。
さらに悲劇は続いてしまい、会見でUSBメモリの暗号化を解除するためのパスワードの詳細について質問が及んだ際、市の職員が「13桁のパスワード」と発言してしまったのである。
「慣れない会見という状況で、とっさに本当のことを言ってしまった可能性が高そうですね。
一方で、希望的な観測として『会見に臨んでいるような方はセキュリティのプロ的な立ち位置だろうから、本当は13桁じゃないのに拾得者がパスワードを解除しづらくなるように13桁と言ったのではないか』という声もあります。
また、13桁が本当であるなら『こういうのってだいたい自治体の名前入れてそうだから、amagasaki2022みたいな簡単なやつかも…』といった具合にパスワードを特定しようというネットの動きも活発化していまして、『#Amagasaki2022』がツイッターのトレンド入りしてしまっている状況でもあります」(メディアコメンテーター)
USBメモリのパスワードが、実は13桁ではないことを願いたい。
(文/門田智之)