ピン芸人の永野さんにとんだトバッチリの風評被害が――。
青森県八戸市の住宅会社「ハシモトホーム」が、青森市の40代男性社員に対し2018年1月の新年会にて、「賞状」ならぬ「症状」というタイトルの侮辱的内容の表彰状を授与。この男性は上司から「おまえはバカ」とのショートメッセージを受け取るなどし同年2月に重度のうつ病を発症し自殺。
男性の遺族は20日、パワハラや長時間労働が自殺につながったとして、会社などに約8000万円の損害賠償を求め、青森地裁に提訴した。
ハシモトホームの橋本吉徳社長は、書面を渡したことを認めた上で「毎年の懇親会で、表彰の一環として渡していたもの。行き過ぎた表現だったかもしれないが、他の人にも渡していたので、亡くなった男性の不調の原因になったか疑問に思う」と説明しているという。
「まず、この“症状”がとてつもなくつまらないうえに、人の心をズタズタに傷付ける内容であることが大きな話題となっていますね。
『貴方は、今まで大した成績を残さず、“あーあって感じ”でしたが、ここ細菌は、前職の事務職で大成功した職歴を生かし、“現在でも変わらず事務的営業を貫き”悪気は無いがお客様にも機械的な対応にも関わらず、“見事おったまげーの三位です。”陰で努力し、あまり頑張ってないように見えて、やはり頑張ってない様ですが、機械的営業スタイルを今年も貫き、“永野みたいな一発屋”にならないように日々努力して下さい』(“”部分は文字サイズが大あるいは特大で強調)という文面となっているんですが、これを面白いと思って大勢で笑っていたんでしょうからね…。
そして、永野さんはいわゆる一発屋ではなく、割とコンスタントにテレビ出演を続けている売れっ子ですから、『永野が可哀想』『永野への流れ弾ハンパねぇ』『永野を侮辱しすぎ』といった声も聞こえてきていますよ」(メディアコメンテーター)
社長の発言からは、他の人にも同様の侮辱的な“症状”を毎年贈呈していたということが想像され、とても正気の沙汰とは思えない。
(文/吉良栄蔵)