4月期ドラマで視聴率、満足度ともに首位を快走し続けてきた二宮和也さん主演の『マイファミリー』(TBS系)が12日、最終話を迎えた。
謎解き、考察が最終話まで高いレベルで続いてきたこともあり「良かった」「素晴らしいドラマで、本当に面白かったです」と高評価をする視聴者がいる一方で、物語の肝と言えるすべての事件のきっかけが「不倫」だったと明らかになったことで「動機がひどすぎる」「犯人に1ミリも感情移入できる部分がなくて、一気に駄作になってしまった」と批判的な声も多くなっている。
「家族みんなで観る日曜劇場で、何人もの子供が誘拐被害に遭い続けるという非常に辛い設定を採用したからには、かなり納得感や驚きのあるオチを用意してくれているのだろうと期待していたんですがね。
不倫を隠すために、子供を死なせ、さらにその事実を隠すために狂言誘拐を行う。しかも、その狂言誘拐の緻密なシナリオは小学生女子が書いたもの。神童レベルのキレッキレな知能を持つ少女が、のこのこと自分の母親の不倫相手に無防備な証拠を引っ提げて会いに行き、証拠を奪われそうになってもみ合った結果死亡。
ミステリーを描くうえで最も大事であるはずのオチの部分から逆算してストーリーを肉付けしたのではなく、場当たり的にストーリーを展開し、とにかく「次回放送を見てもらえること」にばかり比重をおいて進めていったいたのではないかと思わされました。
犯人役を演じたのがお笑いコンビ・サンドウィッチマンの富澤たけしさんだったことを残念がる声が一定数ありますが、個人的にはそこはさほど問題とは感じていません。
それよりもはるかに、一連の凄惨な犯行に至る“動機”の凄まじい弱さと、あまりにも“唐突”で取ってつけた感満載の小春ちゃんの神童っぷりが問題だと思いました」(ドラマ研究家)
『マイファミリー』最終話の内容にいろんな意味で視聴者が衝撃を受けている中、次クールの綾野剛さん主演『オールドルーキー』が、当初見込みよりもはるかに早い26日からの放送スタートとなることが発表された。
“令和の暴露王”こと東谷義和さんに「未成年飲酒・淫行、暴力事件、違法薬物」を暴露された綾野さんが主演ということで、「無事に放送開始を迎えられるのか」「様々な調整が話し合われているはずだから、放送できたとしても7月後半や8月に入ってからになるのでは」と見られていた『オールドルーキー』のまさかのロケットスタートにも、大きな衝撃が走った日曜の夜だった。
(文/大野ルナ)