二宮和也『マイファミリー』最終回で「くそドラマ」認定…小春ちゃんキャラ設定「無茶苦茶」 | The Audience
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二宮和也『マイファミリー』最終回で「くそドラマ」認定…小春ちゃんキャラ設定「無茶苦茶」

二宮和也『マイファミリー』最終回で「くそドラマ」認定…小春ちゃんキャラ設定「無茶苦茶」
The Audience

 12日夜、二宮和也さん主演のTBS日曜劇場『マイファミリー』最終話が放送された。

 二宮さん演じる主人公・鳴沢温人と多部未華子さん演じる妻・未知留。大島美優さん演じるその娘・友果がある日「誘拐」されるところから物語は始まり、実はそれよりも5年も前に発生していた未解決のものを含め、4件もの少女誘拐事件が起きていく中で、家族の絆を確認しつつ事件の真相を解明していくミステリー的要素にも、回が進むごとに注目度が高まっていた。
 
 最終話ではすべての事件のきっかけなど、散りばめられた謎が一気に回収され、多くの登場人物が「マイファミリー」の尊さを感じている様子のエンディングを迎えたのだが……。
 
 「最終話の1話前までに膨らんだ大きな熱が、最終話の放送とともに一気に蒸発し、言い知れない『寂しさ』や『虚無感』を覚えるのはミステリー作品の常。
 
 『マイファミリー』も多分に漏れず、そうした感覚を覚えるものだったと言えるでしょう。
 
 ただし、秀逸な作品を見た後のそれというよりも、期待値が高まるだけ高まった作品が実は想像以上の駄作だったと気付かされたときのそれという感覚が強いように思いましたね。
 
 連続して発生した誘拐事件の裏に、『やむを得ない事情』『決して許されはしないが同情を覚えてしまうような切実な理由』といったものは潜んでおらず、単に『バレそうになった不倫を隠そうとしたから』という非常にしょうもなく自分勝手すぎる理由に収束してしまったことは非常に残念でなりません。
 
 そんなしょうもない理由に巻き込まれ、娘を失い、家族を失い、仕事を失い、ようやくたどり着いた先には何の救いもなかったという、濱田岳さん演じる東堂樹生。そして、娘の小春ちゃん。
 
 この2人に一切の救いがなかったことは、日曜21時というファミリー層向けのドラマとしては大いなる反省点としなければならないでしょう。
 
 自身の誘拐計画、それも相当に綿密な計画を思いつくほどの天才・小春ちゃんが、犯人に自らコンタクトを取りながら、力づくで証拠隠滅を図られることを想定できていなかったというキャラクター設定の説得力のなさ。母親の不倫を知った末に考えた計画が、父親を戒めるような内容になっていたことにもかなりの疑問を覚えましたね」(ドラマ批評家)
 
 「期待して見続けたのに、くそドラマだったわ」と、最後の最後に視聴者から手のひら返しを食らうような脚本だったようだ。
 
(文/兵藤瑠衣)