群馬県内の尾瀬国立公園内にある木道を8日、NHKのBS番組撮影スタッフが10分強に渡り通行止めにしたことがツイッターの投稿で拡散され物議となっている。
NHKのスタッフは2本の木道にまたがり「只今NHKの番組の撮影中です。10分少々お待ち下さい。お騒がせして申し訳ありませんが、ご協力の程宜しくお願い致します」とのパネルを提示して、ハイキングなどで訪れた来訪者の行く手を遮っていたという。
待たされた方々からは「バスの時間が迫っているので、早く通して」といった声も出ていたとのこと。
「J-CASTニュース」の取材に、国立公園を管轄する環境省の関東地方環境事務所は10日、「NHKからは、ドローンによる撮影を数日間したいとの相談はありました。テレビの撮影やドローンを飛ばすことについては、自然公園法に基づく規制はありません。しかし、ハイカーなどの迷惑にならないようにと行政指導はしており、通行止めにしたとすれば、その指導が守られなかったことになります」と事前に通行止めについての報告や相談はなかったとしている。
NHKは今回の事態に対し「不快に思われた方々の声を受け止め、今後の番組づくりにいかして参ります」などと回答しているようだ。
「ほんの30秒から1分間程度でも、足止めを食った側は不快感を覚えるでしょうし、予定の時刻に間に合わなくなるなどの損失が発生する可能性があります。今回は、それが10分強ですからね。
事前に報告・相談をしないままに、勝手に『通行止め』にしておいて批判の声には『今後の番組づくりにいかして参ります』と回答しているところも傲慢さを感じます。もっと、きっちりしっかり謝罪するべきでしょう。
このところNHKは、詐欺、違法賭博、脱税、反社交流などを暴露された城田優さんについて『カムカムエヴリバディ』のナレーションおよび顔出し出演を強行したり、2005年に放送された本仮屋ユイカさん主演の連続テレビ小説『ファイト』で本仮屋さん演じる主人公・木戸優とは中学時代からの同級生という役どころで出演した三浦春馬さんを『NHK放送史(アーカイブ)』のページに掲載しなかったり、不誠実と感じられる対応が続いているところでしたので、ますます不快感を表す声がネット上に増えていますよ」(メディアコメンテーター)
受信料の徴収もそうだが、NHKの横暴な態度は相変わらずといった印象である。
(文/永野正道)