5月31日、フジテレビが格闘家の那須川天心選手と武尊選手による『THE MATCH 2022』（6月19日・東京ドーム）の中継から撤退することを発表。
この決定に対し、那須川選手は自身のツイッターで「みんなごめん」「お金の為じゃねえんだよ 未来の為にやってんだよ 子供達はどうすんだよ」と31日に立て続けに思いを吐露。
さらに1日、インスタグラムで「もし地上波でやらないのであれば俺はもうやめてもいいと思ってる」と長年待ち望んだ武尊選手との1戦であっても、お金や利権のために多くの人に観てもらえる機会が失くなるのであれば、開催しても意味がないとの想いを語った。
「格闘家が試合に臨むにあたって最も重要な部分はモチベーションなど気持ちの部分でしょう。
フジテレビの撤退という思わぬ決定で那須川選手、武尊選手ともに気持ちが激しく揺さぶられ、最高のパフォーマンスを発揮できる状態に仕上げられない可能性が考えられます。
彼らの望む『より多くの方の目に触れるステージで闘いたい』という願いが叶えられないのであれば、興行自体を中止することもやぶさかでないのではないでしょうか。
フジテレビが中継を辞めると決定した背景には、『THE MATCH 2022』実行委員長の榊原信行さんに関する反社会的勢力とのつながりをうかがわせる『週刊ポスト』（小学館）の報道が多分に影響しているのではないかと言われています。
現在のところ、真偽が定かでない報道ではありますが、『火のないところに煙は立たない』という考えのもとで今回の撤退決定に至ったのではないかと。
ただ、もしそうなのであれば、詐欺、脱税、ステマ、違法賭博、反社会的勢力との交流を暴露された城田優さんが主演するミュージカル『カーテンズ』や『キンキーブーツ』を、フジテレビが主催しているのはどういうことなのかという意見が出ています。
暴露があったのは2月後半から3月頭にかけてでしたが、城田さんはフジテレビの『FNS歌謡祭』にも出演していましたしね」（メディアコメンテーター）
フジテレビは『THE MATCH 2022』中継撤退、『キンキーブーツ』主催の両方に関して、もっと丁寧かつ視聴者の想いに寄り添うような説明を尽くすべきではないだろうか。
（文／樋口健太郎）