15日、東野幸治さんがMCを務める『ワイドナショー』(フジテレビ系)が放送された。
11日に急逝したお笑いトリオ・ダチョウ俱楽部の上島竜兵さんについて、レギュラーコメンテーターを務めるお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんが言及。
40年来の付き合いということで様々な想いが溢れたのだろう、松本さんは涙をこらえながら「それだけが理由じゃないでしょうけど」と前置きしたうえで、「熱湯風呂とか熱々おでんとか、ダチョウ俱楽部の“痛みを伴うギャグ”が今できなくなっている。僕はあの芸を有害だと思ったことは1度もないんだけど」とし、「BPOさん、どうお考えでしょうか」と、昨今のコンプライアンスでがんじがらめとなっている番組制作の苦しさに抗議した。
「教育に良くない、イジメを助長するなどの声を受けて、かつてはいくつもの番組で放送されお茶の間に笑いを届けていたギャグや芸がどんどんテレビから消えていっていますからね。
松本さんの『BPOが上島竜兵を追い込んだ』とも取れる訴えの重みを感じますよ」(メディアコメンテーター)
上島さんの急逝、そして松本さんの言葉は今後のテレビのあり方に一石を投じることになるかもしれない。
(文/梅林隆介)