11日にお笑いタレントの上島竜兵さんが急逝したことを受け、深い師弟関係にあった有吉弘行さんの動向に大きな注目が集まっている。
有吉さんが受けたであろう衝撃や悲しみの大きさを慮り心配する声が多数ある一方で、過去の発言に対する疑問の声も上がっている状況だ。
今年の正月に放送されたJFN系ラジオ『SUNDAY NIGHT DREAMER』で有吉さんは上島さんと共演。上島さんに対し『志村けんさんが亡くなってもう1年半』『もう呼んでるんじゃないですか、志村さん。竜ちゃん寂しいよって』とイジる発言をしていた。
また、全く別の機会だが、一昨年7月に急逝した三浦春馬さんが有吉さんがMCを務めるテレビ番組にゲスト出演した際、有吉さんはおもむろに「寿命短そうですよね」ともイジっていた。
無論、イジリと急逝に直接の因果関係があるのかなど誰にも分からない。だが、突然この世を去ってしまったという事実を前に、こうした生死に関するイジリを芸とするのは良くないのではないかという声が高まっていることは事実だ。
そんな中、「NEWSポストセブン」(小学館)が12日“上島竜兵さんへの有吉発言にあらぬ批判 「2人の関係性を分かっていない」との指摘”の見出しで記事を掲載。
芸能評論家・三杉武さんの見解として、「有吉さんの死をもネタにするジョークは上島さんとの間で深い愛情があるためしっかり成立している、ファンもそのことを分かっているはず」という旨が示されている。
さらに、「上島さんが亡くなって、一番ショックを受けているのは有吉さんであることは間違いありません。まだ正式なコメントがないだけに心配です」とも。
「個人的には、あれだけのポジションに辿り着けた有吉弘行さんであれば、わざわざ多くの人に顰蹙を買うような生き死にをネタにする『不謹慎ジョーク』など使わずとも、十二分に毒を含んだ心地よい笑いを生み出せるはずだと思います。
ですから、これを機に、芸のスタイルを変えていくのが良いのではないかと感じていますよ。
そして、今回の小学館の記事でどうにも気になったのは『上島さんが亡くなって、一番ショックを受けているのは有吉さんであることは間違いありません』と断言していることです。
有吉さんの気持ちに寄り添いたい気持ちは分かりますが、おそらく一番ショックを受けているのは上島さんの27年間連れ添った奥様の広川ひかるさんでしょう。もちろん、これも断言できるものではありませんが。
結果として、芸能評論家の方の主張は奥様をかなり侮辱しているように見えて、私としては読むに堪えなかったですね」(メディアコメンテーター)
思わぬところで議論が起こっているようだが、まずは上島さんのご冥福を祈念したい。
そして、上島さんの大切な人たち、上島さんを大切に思っていた人たちの心の平穏が早く訪れることを願いたい。
(文/大野ルナ)