10日にZOZOマリンスタジアム(千葉)で行われた「ロッテ-オリックス」の3回戦で、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が史上最年少となる20歳5ヶ月で完全試合を達成。
また、13者連続奪三振の世界新記録と1試合で19奪三振の日本プロ野球タイ記録も併せて達成するという離れ業中の離れ業をやってのけた。
佐々木投手を見事にリードしたのは、高卒1年目の18歳・松川虎生捕手。バッテリーの合計年齢は38歳。
佐々木投手が塗り替えるまで最年少の記録を保持していた島田源太郎投手(大洋ホエールズ)が完全試合を達成したのは1960年のことで、当時20歳11ヶ月。
このとき島田投手をリードしていたのは当時27歳の土井淳捕手。バッテリーの合計年齢は47歳だった。
「佐々木朗希投手がとんでもない球を投げていたことは確かですが、3月までは高校生だった松川虎生捕手がとんでもない仕事をやってのけた点にもしっかり注目したいですね。
松川選手はキャンプ、オープン戦とアピールを続けて開幕1軍、さらには開幕戦でのスタメン捕手を勝ち取ると、その後もコンスタントに出場を続け、10日がチーム13試合目にして松川選手自身は7試合目の出場となっていました。
さらに、10日の試合では6回裏二死満塁で貴重な走者一掃のタイムリー二塁打で3打点を記録し、攻撃面でも佐々木投手を強力にバックアップしました」(スポーツコメンテーター)
完全試合達成のバッテリー合計年齢では今後破られる可能性の極めて低い“世界記録”を樹立した佐々木投手と松川捕手。
2度目の完全試合やノーヒットノーラン達成の瞬間は、ひょっとすると2022年中に訪れるかもしれない。
(文/潮崎達至)