まさしく「外野なら何とでも言える」というところか。
5日、元東京都知事で国際政治学者の舛添要一さんがツイッターを複数回更新し「本日の東京都のコロナ感染者1278人、明日以降はもっと増える可能性がある。北海道や大阪府と異なり、東京都は小池都知事がブレーキを踏むのが遅すぎた。大きな判断ミスだ」「都知事には大きな権限と政治的影響力がある。それをコロナ対策に活用せずに、国に責任を転嫁し、自己保身に努める小池都知事では都民の命は守れない。これまでの小池都政を検証すれば明白である。拙著『東京終了』参照」などと投稿している。
誰もが経験したことのない国難
「新型コロナウイルスの感染拡大防止に関して、現状で『あれが良かった、これがダメだった』という議論はほとんど無意味でしょう。
今は第3波による感染拡大のフェーズにあり、いかに感染を抑え込み、同時に経済的なダメージもできるだけ小さく抑えたいという考えをどの政治家も持っていると思います。
誰もが経験したことのない国難なわけですから、良し悪しの検証は完全に収束した後でないとできないでしょうし、公用車を私的利用したり、ピザ窯を公費で購入したりとやりたい放題だった舛添さんのブレーキは正常に作動するのかどうか甚だ疑問ですからね。
実際、ネット上では『おまえが言うな』略して『おまゆう』の大合唱が起こっていますよ」(メディア記者)
政治家も聖人君子ではないため、ある程度自己保身的な発想を持つ部分もあるだろうが、それでも未曾有のコロナ禍をいかに乗り越えるかについては、日々様々なアイディアをひねり出してくれているのも事実ではないだろうか。
私たちがまずやるべきことは、政治家の非難や評価ではなく、手指消毒やマスク着用などを徹底し感染防止に努めることだろう。
(文/二宮誠司)