アメリカのワシントン・ポスト紙が、ロシアが米欧や日本など先日発表した「非友好的」の関係者に対する特許侵害を事実上合法化し、不正使用には補償を行わないと宣言したことを報じている。
同紙は、ロシア当局が一部の商標権に対する制限を解除する可能性を提起したことにも触れている。
「ロシア国内では、日本人やアメリカ人などが保持している特許を無断使用されてしまう。また、トヨタやマクドナルドなど世界的企業の商標も勝手に使われる可能性があるということですよね。
世界中の多くの人が、そもそもロシアのウクライナ侵攻には納得できるような大義がないと判断しているからこそ経済制裁を実施し、ロシアに進出している企業も続々と事業撤退を決めている状況です。
それに対抗する手段として、さらに国際的なルールを完全に無視した行動を過激化する。こんなことを続けていれば、今回の戦争が終わった後にロシアがまともな国として機能しなくなることは目に見えています。
にもかかわらず、これだけの行き過ぎた行動を取っているということで、『もはやプーチン大統領に国際常識の感覚はなくなっている』『痴呆症などの疑いがあるって言われてるのが、もう疑いじゃなくなってきてるな』『常識的には核兵器の使用は考えられないですが、これだけ理解に苦しむ行動をエスカレートしている以上、核兵器の使用の可能性も否定できなそう』とプーチンの暴走には終わりが見えないとの声がますます増えている状況ですよ」(メディアコメンテーター)
ロシアのウクライナ侵攻では、何の罪もない子どもたちを含む多くの民間人が命を落とす事態となっている。
なかなか終わりの見えない状況ではあるが、一刻も早く平和的な解決に至ることを願いたい。
(文/二宮誠司)