一昨年7月に急逝した三浦春馬さん。
三浦さんは、最後の主演映画となった『天外者』(配給:ギグリーボックス、監督:田中光敏さん)の劇場公開を目にすることなくこの世を去った。
だが、スクリーンの中に生き続ける三浦さんの魂の演技が多くの聴衆の胸を打ち、一昨年12月11日に封切りを迎えた『天外者』は、今もなおロングランが続いている。
そして、2日には「4月に“春の特別上映”を実施する」との発表があった。
これを受けて、田中光敏監督が3日に自身のブログを更新。ロシアによるウクライナ侵攻への思いを重ねたのだろう「悲しい出来事が続く中、嬉しい知らせが届きました」との書き出しで、「4月5日、映画『天外者』が全国311館で上映となります」と報告。
「関係者の皆様本当にありがとうございます」「今も、一生懸命応援して頂いている皆様、本当にありがとうございます」「皆様の思いに、感謝します」「3月4日は、調布で『天外者』が上映されます。チケットも完売とのこと、ありがたい限りです」と、何度も感謝の言葉を綴っている。
「これだけの評価を得ても、決して偉ぶらず、常に『三浦春馬くんあっての天外者』とのスタンスを取り続け、『信じられない事が次々に起こる天外者』という表現からも田中光敏監督の謙虚な人柄がよく感じられます。
文末に『P.S.戦争反対』と添えているところからも、常に周りに目を配り気を配っていらっしゃることが分かりますよ」(メディア記者)
『天外者』がさらに多くの人の目に触れ、三浦さん演じる五代友厚が語った「夢のある未来」に日本も世界中も向かっていってくれることを切に願う。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている