一昨年7月に急逝した三浦春馬さん。
いくつもの主演映画がある三浦さんにとって最後の主演作となった『天外者』(配給:ギグリーボックス、監督:田中光敏さん)は、一昨年12月11日の封切ながらいまなお上映が続く超ロングランヒット作である。
そんな『天外者』が2日、公式ツイッターや公式サイトで「春の特別上映」の実施を発表した。
昨年は三浦さんの誕生日である4月5日、七夕の願いが込められた7月7日、公開1周年を記念した12月11日に「特別上映」を実施してきたが、今年はこの「春の特別上映」が初めての特別上映となる。
「先日、ギグリーボックスのギグリーくんが公式ツイッターで『まだまだ続く』と力強く宣言していましたので、4月5日の特別上映は確信していました。
ですが、その確信を良い意味で裏切る発表となりました。
まず、特別上映の開催劇場数は309館。これまで昨年12月11日の特別上映が全国304館と台湾1館の計305館で最大でしたが、すでにこれを上回っています。
しかも、毎回、特別上映の初期発表よりも上映館数が増える傾向にありますので、310館以上になっていく可能性大でしょう。
次に、上映期間です。これまでも一斉特別上映日の前後に上映を継続する劇場はいくつかありましたが、今回は4月1日から7日までなど1週間以上に渡って継続上映するが142館もあります。
さらに4月1日から特別上映を開始し終了タイミングを定めていない劇場や、具体的な期間を調整中という劇場も多数あります。
こうなってくると、大きな期待がかかるのが【興行収入10億円】という大台突破です。
1日だけでなく1週間以上の公開劇場がこれだけあるわけですから、すでに累計で9億円以上の興行収入を上げている『天外者』が10億円を突破し、上映期間だけでなく興行収入面でも大ヒット映画となるのではないかと期待が高まっていますよ」(メディア記者)
三浦さんがこの世を去ってからの誕生日は、今度の4月5日が2度目。
やはり寂しさや切なさは消えることがないが、多くの映画関係者とファンの後押しで『天外者』の大台突破を祝えるタイミングとなれば、天国の三浦さんも喜んでくれるのではないだろうか。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている