イラストレーター・古塔つみさんの「トレース」「パクリ」疑惑が、ついに事実認定されたと言えるのではないだろうか。
古塔さんは「YOASOBI」のキービジュアルを手掛けるなど、数々のクライアントワークを抱える、今最も勢いのあるイラストレーターと目されていた人物だ。
今回見つかったのは、これまでに販売された手帳やTシャツトートなど複数の商品に使われた古塔さんのイラストの背景部分。
青空にいくつもの雲が連なった背景イラストと、日本写真家協会会長である野町和嘉さんが2010年にボリビアのウユニ塩湖で撮影した奇跡の景観に写っている雲の形がピタリと一致しているのだ。
「すでに、トレースを確信した複数の特定者が野町和嘉さんへ通報を行ったようですね。
そして、野町さんサイドからは『古塔つみさんからの連絡はもらっておらず無断使用と見られる』『他にも無断使用がある』という主旨の返信が早速届いているみたいですよ」(メディア記者)
野町さんのウユニ塩湖の写真は、アマナイメージズがストックコンテンツ内で有料販売している。
アマナイメージズは2015年に「クリエイティブ業務に関わる皆さまへ 有料写真、インターネット上の無断使用で著作権侵害が認められ勝訴」というプレスリリースを行っている。
野町さんやアマナイメージズが、古塔さんの無断使用に対しどのような姿勢を取るのか今後の展開に注目が集まる。
(文/二宮誠司)