昨秋の東海大会で準優勝という実績を残しながら、ベスト4に終わった大垣日大よりも「投打に劣る」「総合力が低い」「甲子園でかつ見込みが薄い」といった謎の選考委員の主観によりセンバツ出場の選考漏れを味わった聖隷クリストファー。
聖隷クリストファーの無念、不遇を解消すべく「33校目のセンバツ出場校として認定を」という主旨の署名はすでに1万筆以上が集まっていることも報じられていたのだが、センバツを主催する日本高野連と毎日新聞社が10日に「詳細な内容は公開になじまない」「当該校にもこれ以上の説明を差し控えたい」「出場32校と補欠校は最終のもの」と、一方的な圧力とも言えるような態度での発表を行った。
「エース投手、正捕手と主力を欠く中で東海大会で準優勝を成し遂げたワケですから、聖隷クリストファーの総合力が高いと考えるのが妥当でしょう。
どこをどう判断すれば『投打に劣る』『総合力が低い』『甲子園で勝つ見込みが薄い』などと寝ぼけたことを言えるのか、甚だ疑問ですよ。
そして、今度は当然のバッシングを集めておきながら、しっかりと説明に徹することをせず議論を封じ込めようという態度です。
世論をなめきっていますので、火消しどころか延焼促進になりそうな気がしますね」(スポーツコメンテーター)
無理矢理に議論を終わらせようとするのではなく、まずは聖隷クリストファーの球児たちを「侮辱」するような発言となってしまった件への謝罪が先ではないだろうか。
(文/樋口健太郎)