今や年末の風物詩となった、漫才師日本一を決める『M-1グランプリ』(ABC・テレビ朝日系)が19日に生放送で行われ、50歳の“まさのりさん”こと長谷川雅紀さんと渡辺隆さんによるお笑いコンビ・錦鯉が、史上最多6017組の頂点に立った。
決勝の1stラウンドを2位(得点はインディアンスと同点)で突破した錦鯉は、オズワルド、インディアンスとのファイナルラウンドでは、7人の審査員のうち5人の票を集め、見事に優勝を果たした。
また、今回も審査員を務めたお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんはファイナルラウンドで錦鯉へ投票しており、4年間の休止を経て2015年に再開して以降では初めて、自身の投票者が優勝を勝ち取ったことになる。
「2015年は松本人志さんは審査員をしていませんでしたが、2016年からは2010年までのように毎年審査員として『M-1』に参加しており、2016~2018年までは和牛、2019年はかまいたち、2020年はおいでやすこがへ投票しましたが、いずれも優勝とはならず。
松本さん自身も『俺が投票したコンビはなかなか優勝しない』と語るなど、ジンクス化してきていましたが、このジンクスも中年コンビながら結成9年目の錦鯉が打ち破りましたね。
そして、個人的には初めて決勝に進んだ昨年の錦鯉からは、長谷川さんのイロモノ的なキャラクターばかりが前に出ている印象だったんですが、渡辺さんがツッコミのスタイルを見つめ直し、ネタの方向性もオリジナリティを保ちつつも、多くの方に見やすいテイストにまとめてきていたのが驚きでしたよ」(メディア記者)
これまでの優勝コンビよりも年齢を重ねている錦鯉の2人だけに息切れの心配はあるものの、これから続々入ってくる様々な仕事で、若いコンビには負けない彼らなりの輝きを見せてくれることに期待したい。
(文/スコッティ角筈)
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長崎県出身
本人曰く「ヲタク」として生きていくためにライター稼業を始めたとのこと
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