三浦春馬さん「自殺」強調で「ウェルテル効果」を憂う大矛盾の田原総一朗の手記 | The Audience
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三浦春馬さん「自殺」強調で「ウェルテル効果」を憂う大矛盾の田原総一朗の手記

三浦春馬さん「自殺」強調で「ウェルテル効果」を憂う大矛盾の田原総一朗の手記
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 「AERAdot.」が15日、「朝日新聞」12月24日号掲載の田原総一朗さんによる《「私の学生時代とは違う現代の若者が抱く“生きづらさ”」》というタイトルの記事を掲載。

 田原さんの学生時代と現代、それぞれの社会情勢の違いが若者の精神状態の差を生み出していること、現代の若者や社会が抱える課題に真剣に向き合う必要性について説く内容となっている。
 
 詳細については、ぜひ本サイトや本誌をご覧いただきたいが……。
 
 「冒頭で、深刻な問題として『昨年、日本で自殺者数が増加に転じた』『しかも、若い世代、そして女性の自殺が増えている』ということを挙げ、その要因として、文豪ゲーテの名作『若きウェルテルの悩み』の主人公・ウェルテルがかなわぬ恋に絶望して自殺したというのを模倣して、読者の若者に自殺が急増したことから名付けられた“ウェルテル効果”に言及しています。
 
 ウェルテル効果を懸念して、マスメディアは著名人の自殺に関するニュースを大きく報じないと言っているんですが、直後の文章では『昨年、俳優の三浦春馬氏らの自殺が報じられると、連鎖的に自殺する若者が続いた』と言っているんですよ。
 
 非常に悲しいことですが、昨年は若い才能の急逝が相次ぎました。その中で、最も衝撃が大きく今なお様々な声を集めているのが三浦さんであることは確かでしょう。
 
 だからこそ、今回の記事で三浦さんだけ名前を挙げるというやり方は、逆効果と言いますか、間違っているのではないかと思うんですよね。特に名前を出す必要はなかったのではないかと。
 
 また、三浦さんに関しては『本当に自殺だったのだろうか』という疑問を訴える声も多く、警察への再捜査を求める署名活動や、このところはデモ活動が全国各地で行われている状況にもあります。

 そうした観点からも、この記事に名前を出すことはどうだったのだろうかと思いましたよ」(メディア記者)

 11日に全国304館と台湾1館の計305館で行われた三浦春馬さん最後の主演映画『天外者』の“1周年特別上映”という極めて前向きなニュースは一切報じず。
 
 一方で、こうした形で三浦さんを取り上げる。
 
 現代の若者が抱く“生きづらさ”を憂うポーズをとりながら、その“生きづらさ”を創出していると指摘されても仕方がないような報道姿勢をとっているように思うのは私だけだろうか。
 
(文/窪田翔吾)