三浦春馬さんの代表作とするファンも多い、三浦さん最後の主演映画『天外者』(監督:田中光敏さん)が11日、封切りから1周年を記念しての特別上映を実施した。
全国304館と台湾1館の計305館で開催され、配給のギグリーボックスの発表によれば、同日の『天外者』の興行収入は2503万4640円、観客動員は1万7623人を数えたという。
これだけの規模の、しかも過去に聞いたことのない“1周年記念上映”という特別な催し。
実施までにさぞかし多くのプロモーションがなされたのではないかと思うかもしれないが、メディアが1周年特別上映について上映当日までに報じたケースは、驚きのゼロ件なのである。
上映翌日の12日にも一切メディアが取り上げることはなく、そのまま報道ゼロに終わるかと思われた。
だが、13日の17時前になって「日刊スポーツ」が“三浦春馬さん「天外者」1周年特別上映1万7623人動員、累計興収9億円”の見出しでついに『天外者』1周年特別上映に関する報道の口火を切ると、18時過ぎには「シネマトゥデイ」、20時には「cinemacafe.net」と映画専門メディアが追随してみせた。
なぜ、上映当日までに一切報道されることがなかったのか、という疑問は残るものの、『天外者』をめぐる報道環境が変わり始めていることは確かだろう。
今後も、他メディアが続々と『天外者』の躍進について報じることに期待したい。
(文/中野慎二郎)
~ライター略歴~
東京都中野区出身
演劇&音楽を愛しアーティスト活動を20年に渡り行うも鳴かず飛ばず
2017年より自身の経験と人脈ををもとにフリーライターとして活動