10月29日より全国公開されている、永野芽郁さん主演映画『そして、バトンは渡された』は前田哲監督による珠玉のヒューマンドラマだ。
なお、10月30日より全国公開されている、天海祐希さん主演映画『老後の資金がありません』も前田哲監督による作品である。
立て続けに公開を控えていた前田監督による2作品のプロモーション、さらには三浦春馬さん最後の劇場公開作品『映画 太陽の子』公開記念ということで、兵庫県宝塚市の公共複合施設・ピピアめふにある映画館“宝塚シネ・ピピア”では、10月8日から前田監督作品で三浦さんが主要キャストとして出演した『こんな夜更けにバナナかよ』を1週間限定で上映していた。
また、10月10日には、前田監督を迎えてのミニトークも同劇場で開催され、「キャスティングや撮影の貴重な話が聞けた」とファンからは喜びの声が聞かれた。
映画業界では三浦さんとの思い出を語る機会が何度も
「テレビや雑誌、新聞などのメディアでは、三浦春馬さんの名前を出すことさえもタブーであるかのような現況にありますが、三浦さんの急逝以降もこうして映画業界では三浦さんとの思い出を語る機会が何度も設けられていますよね。
前田哲監督がミニトークで語っていた内容からも、三浦さんに対する愛を強く感じられましたし、『そして、バトンは渡された』で重要なキャラクター“みぃたん”を演じている子役の稲垣来泉さんは、2019年放送のテレビドラマ『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系)で三浦さん演じる主人公の娘役を演じていました。
当時の制作発表や三浦さん急逝後に『もっと抱っこしてほしかったし、頭をなでてほしかったし、たくさんお話したかった』『ずっと大好きです』などの言葉を紡いだインスタグラム、さらには『そして、バトンは渡された』でのインタビューでも、稲垣さんが三浦さんのことを敬愛し続けていることは随所に感じられます。
『そして、バトンは渡された』では、稲垣さん扮する“みぃたん”の持ち物や部屋に置かれたオブジェなど『馬=三浦春馬さん』を想起させるアイテムがところどころで見られました。
前田監督と稲垣さんという組み合わせから察するに、これは三浦さんへのオマージュだったのかもしれませんね」(メディア記者)
まだ10歳ながら大活躍を見せ続ける稲垣来泉さんの姿を、天国の三浦さんは温かい目で見守っていることだろう。
(文/西島龍大)
~ライター略歴~
沖縄県出身
ゴーヤとミミガーが苦手というまさかの体質で大のギャンブル好き