14日より放送が始まった、米倉涼子さん主演のドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』第7シーズン(テレビ朝日系)。
15日に分かった第1話の視聴率は世帯平均で19.0%、個人視聴率でも11.2%だった。
スポーツ各紙を中心に、今年放送された民放の連続ドラマ第1話では最高の数字だと称賛する方向で記事が踊っているのだが……。
「正直言って、かなりの期待はずれですね。
『SUPER RICH』の方がはるかに面白かった
私個人としても相当な期待感を持ってリアルタイム視聴させていただきましたが、『ドクターX』の後の時間帯となる22時から放送の江口のりこさん主演『SUPER RICH』の方がはるかに面白かったです。
こちらは、残念ながら第1話の視聴率では世帯平均7.8%、個人平均4.1%と決して良い数字とは言えないでしょうけど、内容的には全然勝っていたと思いますよ。
『ドクターX』は第1シーズンの第1話で18.6%という世帯平均視聴率でスタートを切り、第1シーズンの最終話では24.4%と素晴らしい数字を記録。
第2シーズンでは第3話の18.4%以外はいずれも20%以上、最終話では26.9%と抜群の数字を残しました。
さらに第3シーズンにおいては、全話で20%以上、最終話では27.4%と驚異的な人気を博します。第4シーズンでも、第2話の19.7%だけが唯一の20%割れと安定して高い人気をキープ。
第5シーズンでは、第2~4話で19%台となりましたが、それ以外は20%以上でしたし、最終話ではしっかり25.3%と高い数字を残しました。
ところが、第6シーズンでは第1話こそ20.3%と20%超を記録しましたが、第2話以降では最終話も含めて1度も20%を超えられず、第5話では15.9%と全シリーズを通じての最低値をマークしました。
そんな視聴率推移の中で、今回の第1話での19.0%という数字は、決して手放しで喜べるものではないんじゃないかと思いますね。
しかも、今クールドラマの女優のギャラランキングが、“秋ドラマ女優ギャラランキング!3位の吉高、松嶋菜々子が2位、1位は?”のタイトルで『女性自身』(光文社)から発表されましたが、『ドクターX』の米倉涼子さんは、2位の松嶋菜々子さんの1話あたり150万円の3倍以上となる1話あたり500万円。
コスパの面では『日本沈没 -希望のひと-』の圧勝?
これだけのコストをかけた中であれば19.0%くらいは取って当たり前、むしろ物足りないとさえ思われている可能性も十分に考えられますよ。
ギャラランキングでは4位タイとなっている杏さんの出演する、小栗旬さん主演『日本沈没 -希望のひと-』(TBS系)は第1話で15.8%という世帯平均視聴率をマークしており、こちらの方がコスパの面では『ドクターX』を凌駕していると言えるかもしれません」(ドラマ批評家)
米倉さん演じる大門未知子は「私失敗しないので」の決めゼリフどおり素晴らしい活躍を第7シーズンでも見せてくれるだろうが、視聴率の面では実は失敗寸前なのかもしれない。
(文/スコッティ角筈)
~ライター略歴~
長崎県出身
本人曰く「ヲタク」として生きていくためにライター稼業を始めたとのこと
アイドルやドラマ関連の記事を多く執筆する