兵庫県宝塚市の複合ビル「ピピアめふ」の中にある映画館“シネ・ピピア”が10日、公式ツイッターを更新。
「本日、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』上映後、前田哲監督トークショー開催。難しい役だった三浦春馬さん、時間経過と共に服装が変ったり、穏やかな彼が思いを爆発させるシーンなど、時にはしんみり、時にはお客様を沸かせながらのお話でした。本当に素晴らしい俳優さんを失ったものです」と、同日に開催したトークショーの模様と、昨年急逝した三浦春馬さんへの想いを語った。
「『こんな夜更けにバナナかよ』と言えば、主演の大泉洋さん、そして主要キャストの高畑充希さんが、折に触れて三浦春馬さんへの想いを語っていたことが印象的ですよね。
数々の作品とともに永遠に生き続けてくれる
三浦さんの急逝直後だった昨年7月19日に高畑さんは自身のインスタグラムにて『私の時間は昨日から止まってしまっていて 一歩も前に進めていません。でも、世界はいつも通り前に進んでいて、私は今から新しい映画のクランクインです。でも私自身は全然前に進めていません。思い出せる思い出がどれも鮮明過ぎて、もう、よく分かりません』『どうか妄想や詮索はしないで、彼の数えきれないくらいあったチャーミングで素敵なところを思い出しながら、今は時間薬を信じたいと思います』と綴っていました。
大泉さんは、『こんな夜更けにバナナかよ』が地上波初放送された昨年12月に『北海道での撮影で、三浦春馬くんと、豊平川の河川敷を毎日のように一緒に走った事が昨日のことのように思い出されます。自分は特に痩せなきゃいけない役でもなかったのに、僕と一緒にずっと走ってくれました。 本当に真面目で、いいやつで、素晴らしい役者でした』と語るとともに、翌週に公開を控えていた三浦さん最後の主演映画『天外者』について『こんな夜更けにバナナかよと共にどうぞこの映画も皆さんの心に刻み込んで下さい。彼は数々の作品とともに僕らの胸の中で永遠に生き続けてくれるはずです』ともコメントしていましたから」(メディア記者)
あらためて、「本当に素晴らしい俳優さんを失った」という言葉が、私の中でも何度もリフレインしている。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている