18日、昨年7月に急逝した三浦春馬さんの14回目の月命日を迎えた。
三浦さんが突然この世を去った当日と同じく土曜日。
様々な想いを三浦さんに向けるファンが多くいる中で、現状、三浦さん出演の最後の映画となっている柳楽優弥さん主演『映画 太陽の子』(配給:イオンエンターテイメント、監督:黒崎博さん)に残された謎について言及する声が聞こえてきた。
現状、最後の映画となっている、と表現したのは、来年公開予定の長澤まさみさん主演映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』に、過去に収録された三浦さんの姿、あるいは声が使われる可能性があると一部で報じられているためだ。
さて、『太陽の子』に関する謎に話を戻そう。
黒崎監督が三浦さんをキャスティングした理由
指摘されているのは、『太陽の子』のパンフレット中に記されている、黒崎監督が三浦さんをキャスティングした理由に関する部分。
“裕之役を三浦春馬にと望んだ黒崎は、その理由をこう説明する。「裕之は死と隣り合わせにいるからこそ、毎日を愛おしく思って生きています。期限付きの命だと自分で分かっているからこそ精一杯生きる。初めて春馬君と会った時、『全力を傾けます』と言ってくれて、とても励まされました。この役がなぜ自分かということも分かってくれていたようで、それも意気に感じました」”となっている。
この記述が、黒崎監督が三浦さんを『太陽の子』の裕之役に抜擢した理由を、結果として書ききれていないのであればいいだろう。厳密に言えば、その場合、キャスティング理由を書いたようで書けていないので、パンフレットの校閲的には良くもないだろうが。とは言え、校閲云々の話は、今回は置いておくことにする。
三浦さんが「自分の日々はいつも死と隣り合わせ、自分の命は期限付きという部分で裕之と重なる」と感じていて、そのことを黒崎監督も感じ取っていたので裕之役にキャスティングした、という文脈にも読めてしまうと感じたファンが、「どういうことだろう?」「三浦さんの急逝について黒崎監督は世間に公表されていない事実を知っているのではないか?」と主張している状況なのだ。
確かに、そのような文脈と捉えることもできる文章ではある。
果たして真相は一体?
この件については、引き続き取材を進めていきたい。
(文/窪田翔吾)